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安居賢二会員

妻:輝子 長女:美佳 長男:秀徳 次男:浩二

「厳 しい取立てで国が滅ぶと云われた税金と役人」と云うイメージを払拭する律儀で折目正しい人柄と行動力で税務署に対するイメージを変えた人が安居さんであ る。「税務調査が入ると震えが来る」というイメージは税務署員の態度にあった。目黒税務署時代「横柄な態度の署員の多かったのも事実ですし、納税者がお客 様と云う意識も欠けていたようなので」来署した納税者は決してタライ回しにしない、終わったら「有難うございます」と云うことを徹底させてところ即実行 し、「あちらこちらから声が聞こえてきました。」お客様第一、納税者第一ということを署員に植えつけた功績は大きい。今、政府は地方分権という都道府県の 要請に応じる為の施策に取り組んでいるし、各知事、自治体の長は自治体の建直しに四苦八苦している始末。「地方公務員は税金の徴収という自治体で最も大変 な仕事は無し。只税金を使うという仕事だけなので国家公務員とはその苦労の度合いが違います」何もしなくても給料は上がるしクビにもならない・・となれば 真剣に働く意欲も薄れようというもの。「税務調査にいくとトップ企業と二番手の企業とでは社員の気質、やる気が違うことに気が付きます。国家公務員と地方 公務員との違いに思いを致すことがありました。公務員にも優秀な人もいるのでしょうけど・・」最近は土日に事務を行う自治体も増えたようだ。税務署でその 第一号となったのが神奈川県相模原税務署長の時代。国税局の通達後労働組合と相談の上実施。なんと全国平均で土日の来署者が2000 人のところ、安居さんの処だけ4000人。平成16年には、小池百合子議員が提唱する一年前にクールビズを実施。原油の値上りに対処する為に行動力を発揮 したところ「上層部からは勝手なことをするとしかられましてね。」話を聞いていると役所の欠点が良く見えてくるから面白い。しかし1人の人間の勇気と決 断、実行力で役所の雰囲気も変えることが出来たことを知る。東京オリンピック後、日本の素晴らしい経済成長と発展の持続性を探る為アメリカから調査団が来 日。その報告は「日本の役所、企業を廻ってもアメリカ人の方が良く働いている。これなら日本に追い越されることはない」その調査団が目黒税務署と相模原税 務署へ調査に行っていたら報告書の内容も変わっていたろう。税務署を退官後税理士事務所を開設。近頃のようにコロコロと税制が変わるとさぞ大変と思いきや 「正にその通りで新しい税制の通達が来ても、税務署ではその適用までには1年間の余裕があるので勉強する時間はたっぷりあります。税理士の場合は、お客様 から直ちに質問をされるので勉強が大変です。」自由業のほうが役人時代より大変なことを身をもって知ったばかりか役人時代よりはるかに努力している姿が見 受けられる。「所で事務所は虎ノ門、住いは所沢。それなのに何故目黒ロータリーに入会を?」「税務署長時代目黒法人会主催の目黒駅から目黒通りを下ってく るゴミ拾いに孫と一緒に参加しました。その時の社会貢献部長や他の皆さんが目黒ロータリークラブの会員だったのでその縁で・・」新会員獲得には各方面のこ ういう努力が大切なことを知らされた。今後の目黒ロータリーの大きな発展に欠くことの出来ない行動力のある人を迎えられたことは喜ばしい。

真野 博 記


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