幼児のワクチン接種に2時間待った」「10人分のワクチンの量では、残った数人分のワクチンが無駄になる」「1人分のワクチンが作れないにか」「ワクチンが充分に廻ってこない」等々、インフルエンザに関する報道があとを絶たない。
インフルエンザで思うことは今行われている九州場所のお相撲さん、浴衣1枚、裸で仕事をしているのに「よく寒くないな」「何故風邪をひかない?」等不思議でならない。
視察でカナダ東部へ行った時の事。同行していた会員があまりの寒さに、スーパーマーケットで長袖の肌着を買いたいと云うので連れて行ったところ半袖しかない。そういえば零下20度というのにカナダ人は部屋の中では半袖。日本でも寒いと感じる日、新宿、秋葉原等を半袖で歩いている外国人を見掛けると馴れなのかなと思う。今場所風邪で休んだというお相撲さんの話を聞かないのはその故なのだろうか。
昔の話だが、1733年江戸で風邪が猛威を奮った。町人、武士を合わせて約100万といわれる人口のうち8万人が亡くなった。今の東京の人口は、その10倍とすると80万人が死んだことになる。棺桶寺の不足は当時も今も変わらないだろう。
仕方なく菰にくるんで東京湾に捨てたとか…。死体の流れ着いた処が処理をしたのだろう。
今の東京ならどうする?
当時のお相撲さんに不出世の横綱と言われた谷風がいた。「わしは土俵の上では倒れん。倒れるとすれば風邪だ。」と谷風関。言葉通り63連勝。途中一敗は小野川関、その後43連勝したのだが、150年目に筆者が子供の頃応援した横綱双葉山が69連勝を達成して破れた。身長189㎝体重161㎏、今の白鵬横綱と同じ位の体格の谷風も風邪には叶わなかった。1794年暮れに倒れ翌1795年正月9日に、アッと言う間に亡くなってしまった。1749年生れの享年46才。当時江戸の人はこの風邪を恐れ「タニ風邪」と呼んだとか(歴史読本9月号有名人の健康診断 篠田達明)正に歴史は繰り返すということか…それにしてもインフルエンザの恐ろしいのは今も昔も同じこと。只 ロータリークラブの会員にお医者さんのいることは心強い。
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