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国際ロータリーの世界大会から環境問題が見えてくる

2006年、国際ロータリーの世界大会が開かれたデンマークのコペンハーゲン市とスエーデンのマルモー市。デンマークの皇太子はロータリークラブの会員ですから、それ

丈でこの国で開催されたということは ロータリーにとって そのPR効果と共に意義あることです。

そのスエーデンでは環境にやさしく、その製造過程でCO2二酸化炭素の発生がなく、地球温暖化を防ごうと、人口肥料に変えて人間の排泄物である「小便」を肥料にして野菜を栽培し始めたいという報道がされました。

小便は無菌で栄養価の高いことは良く知られています。日本では1945年以前迄は、糞と一緒に発酵させる為、畑の傍に肥溜をつくりそれを肥料として使用していました。

処が糞には大腸菌や回虫はいて思わぬ健康被害を与え、又不潔だというので第二次世界大戦後、アメリカ軍の指導で1945年以降化学肥料に切り替えられ、又農薬も使われて虫の食わない清潔で見栄えの良い野菜が供給されてきました。

しかし、近年この農薬の被害が叫ばれているのも皮肉な現象です。面白いもとに江戸時代のカーナビと云われる「諸国道中大絵図」の中の「道中用心集」の中の「船に酔いたる時の妙法」には次のように書かれています。

「船に酔いたる時、大いに吐して後渇くなり。其節は童子の便(小便)を呑ますべし。

もし童子の便なき時は、大人の尿を呑ますべし。誤りて水を飲めば、即死するなり。つつしむべし」

江戸時代の人は今日のような医学の知識はなくしても小便の無菌、栄養価の高いことを知っていたのです。

「経験からくる知恵」が今日の科学と合致することに畏敬の念を抱かずにはいられません。今 世界ではカナダから拡った環境に優しいB10 DYNAMIC農法(生エネルギー)といって、自然のミネラルを豊富に含む自然の土の成分を肥料として畑にまいて野菜や果物を作る運動が起っています。その一つの方法としてこの尿農法が出てきたのでしょう。3億5千万人といわれる中国が化学肥料を使わずに3億5千万人の尿を肥料として用いた「尿野菜」が世界を席巻する???日本も輸入する???

「何故なら日本のパック惣菜の90%以上が中国製の野菜を使用しているからです。或は1億2千万人の日本人の尿を肥料として用いた「尿野菜」の復活を目指す???

「不潔」と考えるか「環境を守る切り札」と考えるか?それはあなた次第です。

ロータリーの世界大会からこんなことまで見えてくる。

だからロータリーって楽しいのです。

2008,2,3
真野 博 記(A)


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