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職業とは人を生かす業である
2008年現在メイド イン チャイナが世界を席巻しています。

アメリカのサラ・ボンジョルニ女史は、アメリカでどの位中国製品が使われているかという本を出版しました。それによると子供たちの好む人形の90%、靴70%以上、パック入りジュース50%以上、例えば中国製の子供靴は1足9ドル(約1000円)で買えるのにイタリア製だと1足68ドル(約8,000円)と報じています。

サブ プライムローンで家を失いかけたりと困窮している。

アメリカ人が中国製品を買う訳です。それかあらぬか、200年1252ドルだった対中貿易が2006年には倍以上の2878億ドルと膨れるのも無理はありません。

これではオモチャの塗料に有害な鉛が多く含まれていた結果自主回収を余儀なくされた輸入業者の損失や、近頃日本で問題となった冷凍餃子中毒事件の自主回収による輸入業者の損失は計り知れないものがあることも理解出来ます。

そこでアメリカの学者が面白い実験をしました。夫は「チャイナ フリー」といって中国製品を全く使わない実験をしたところ、携帯電話の小さな部品に至るまで中国製品が使われて、メイド イン チャイナの品物無しでは「生活が出来ない」極言すれば「生きてゆけない」という結論に達しました。つまり私たちは作られた製品、或は提供されるサービスによって云い返ればそれを「作る人」、サービス等を「提供する人」によって生かされているということが出来ます。

これをひっくり返せば、作る人、サービス等を提供する人達の「職業」は「人を生かす業」であると云えます。

ロータリークラブのモットーである「職業奉仕」とは、作られる商品提供されるサービス等を「相手の立場」に立って作り提供し、それを使う人、受けた人達が、それを購った金を惜しいと思わないし喜びと感ずるものを提供することでしょう。

物を買ったら健康被害が出た。医療ミスで不慮の死を遂げた。「買った金を、命を返せ」というのでは職業奉仕とはいえないのです。

近頃の社会現象からロータリーの真髄である「職業奉仕」に徹する大切さも見えてきます。

2008,2,3
真野 博 記(B)


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