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2008年2月3日
真野 博記
学校では習わない 世界をみる

人間生きていると何が起こるか解らない。何事にも臨機応変に考え対応出来る能力を養うのも教育の一つの目的だろう。何時も一人で外国旅行をする私は、たまたま17名の会社経営者を連れて世界一周の旅に出ました。当時シベリア経由の便はなく、香港、バンコク、カルカッタ、カラチ、エジプトのカイロを経て、最初の訪問地ギリシャのアテネに着きました。処が途端に、私と70才の女性を除いて、搭乗員も含め全員が食中毒にかかり、嘔吐、下痢で苦しみ出しました。医者を呼んで処方箋を貰い、初めての医薬分業の辛さを思い知らされて見知らぬ土地の薬局を探し当て、貰って来た薬は真黒い消炭を粉にしたような薬でした。15人の中の2人は、金より命が大切とばかり入院を訴えました。当時の日本の救急車は「ウーッ」というサイレンを鳴らしていたのですが、ギリシャのは「ピーポ、ピーポ」しかも赤信号で止まるのです。ホテルと病院を行ったり来たり、正に地獄を見ました。次の日どうしても退院したいというので医者の反対を押切って会計を聞いてみると何と無料。ギリシャの王制を打倒したばかりの新共和国の政府が、医療費無料の公約を掲げた処へ飛び込んだのでした。

ホテルの食堂でやっと全員が揃った処で、ウエイターが「私達ギリシャ人が嘔吐、下痢の治ったあと、必ず食べる食事があるけど食べてみますか?」思い切って私が注文してみると、出てきたのはなんと日本のお粥が皿に盛り付けられ、傍に大きいレモンが輪切りにして添えてあります。云われるままにレモンを絞ってお粥にかけ、一口、口にすると、なんとお粥に梅干と同じ味です。

下痢は腸のせん動の乱れが原因の一つで起ると云われていますが、レモンや梅干の成分であるクエン酸は、このせん動作用を正常にする整腸作用、殺菌作用、健胃作用、小腸の悪玉菌を抑える作用があります。「米」のとれる国は、日本もギリシャも長年の生活の知恵で同じ成分の食物で健康を取り戻すことを知ったのでした。

食物と云えば…日本に支店を置く世界の通信社は、日本人の若くて美しく、長生きをする秘密を探って本国の新聞、雑誌に掲載しています。イギリスのディリーテレクラブ社は、その秘密を日本人の食べる大豆製品にあると送稿しました。

即ち納豆、豆腐、きな粉等に含まれる大豆のイソフラボンという成分は、女性ホルモンと同じ働きをするので、髪は艶やかで、肌のキメは細かく更年期障害は西洋人より軽く、認知症の予防になるばかりか、この成分の注射で改善されたというデータもあります。

嬉しいことに男性は前立腺がんの減少、女性の乳がんの発生率は18%も減り、ホルモンバランスが良いので凶悪犯も減ります。但しその性質上SEXは外国人程強烈でなく蛋白になるのがたまにキズかも知れません。

私共夫婦はビタミン、ミネラル繊維が最も良くとれるきな粉を何十年となく食べていて、夫婦共々77才を過ぎても私の高血圧を除いては健康そのものです。

物忘れの激しい方は試してみてはいかが?

ディリーテレグラフの記者は豆腐にすると1日1/3丁の量を報告しています。

又、大豆から作られる味噌汁にわかめを入れて飲んでいた医師、看護婦は、広島の原爆爆心地から1,7キロしか離れていない病院にいて、原爆にあった人を介護したのに原爆症にかからなかったという報告もあります。

処で2006年のRI世界大会の開かれたデンマークのコペンハーゲン市と橋を渡ったスェーデンのマルメー市。一人旅のこととて、着いた日にホテルで夕食をとっていると、隣の席に座っていた夫婦が食後の一服にとタバコを取り出すと、なんと差し出したのは、同席していた小学校高学年か中学生になったばかりかの女の子。次の日に博物館に行って知り合ったアメリカ人と中庭へ出て「一服」とタバコを出したら、小学生が2、3人「タバコをくれ」。中庭には先生に連れられて課外授業に来た小学生の集団がいて、先生はこちらを見てニコニコと笑っています。うまそうにタバコを吸い始めた小学生を見て、件のアメリカ人曰く「俺の国で俺の子どもだったら尻をぶんなぐってやるのに」。

デンマークは教育費や医療費はタダ。拂ってもごくわずか。有給休暇も年5週間たっぷり。それを賄うには国民の税負担も、所得税は40%、日本の消費税に相当する。

附加価値は25%、但し食糧は12%です。

麻薬中毒者が、どうせ止められず、注射器を使い回しにして肝炎にかかったり、エイズにかかって、あとの医療費がかさむよりはと、部屋と注射器を無料で開放・提供しています。


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