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第五章 血と汗で手に入れたシカゴ
「真のアメリカの心臓部はシカゴだ」
「シカゴこそアメリカの中のアメリカ・アメリカ人の中のアメリカ人」
「シカゴとはインディアン語の力強い、偉大という意味」
それそもの筈、ボストンやニューヨーク等東部の町が、さした争いもなく町を作り上げたのに比べて、シカゴは元々インディアンの土地で1812年、毛皮商人や移民の人たちを守ってきたデイアボーン砦がインディアンの襲撃を受け、100人が虐殺され、1833年政府とインディアンの和平交渉でインディアンはミシシッピ川の西へ移住、やっと手に入れた町だからです。
「俺達の血と汗で闘い取った町シカゴ」 その誇りと勇気がまた、差別され白い目で見られてきたカトリック教徒の団結力が「ネギの腐った匂いがする町シカゴ」「空っ風の吹く偉大なる田舎町シカゴ」とからかう東部の連中への答えとなって示されるのです。
人口の急激の流入により町やミシガン湖が糞尿の匂いで臭かったという事、また、東部の人たちのシカゴに対する偏見と反省と反発が「公衆便所の設置」というシカゴロータリークラブの最初の社会奉仕活動につながったのでしょう。
「本当にこのようなミシガン湖の悪臭があったのか?」という実例が現代にもありました。
2008年6月の中東のパレスチナ自治区にあるカザ地区を支配しているハマスは、一年たった今、戦闘支配は出来ても経済で行き詰まり、1日8時間の停電は当たり前。
電力供給の欠如が災いして下水の処理が出来ず、どす黒いくさい汚水をあの美しい地中海に垂れ流しにしていると読売新聞の特派員は報告しています。
地中海よりもはるかに狭いミシガン湖での悪臭騒ぎもこれで納得できました。


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