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会員を増やして人生を豊かにする
 
真 野 博 会員

「ロータリークラブ発展のためには、会員増強は最重要課題である」という話は必ずといってよいほどガバナーが口にします。
東京目黒ロータリークラブが1967年発足後、直ちに会員増強に踏み切ったのは単に頭数を増やすということだけではなく「クラブ」というもののあり方についての哲学を示された、初代鈴木桃太郎会長の識見がありました。
即ち‥‥「ロータリークラブは紳士の集まりですが、それにもかかわらず任意の団体というのは人の集まりだからこそ、会員同士気の合う人と合わない人が出てくるものです。もし会員の数が少ないと、気の合う者同士のグループから外れた会員は、居場所がなくなって、遂には会を去るようになります。40人という数はその意味で少ないのです。もしこれが80人台90人近くともなると、そのうち10人、いや20人が気の合った仲間として行動をしても、それに属しない70人~80人の人がいるのでその人たちとクラブ活動を続けることが出来ます。」
「40人という数はクラブ運営をする上で財政的に常に不安を抱えます。気の合わない人が次々に会を去っていって遂には20人・10人となると財政面から云ってクラブを解散しなければならなくなるかもしれません。40人の会員の納める会費で事務所を借り、事務職員を雇い事務経費を払い等々、目一杯の予算で会の運営をすると新しい活動や催し物をする度に臨時会費の徴収の度合いが増しその場しのぎの運営をしなければなりません。また、会員の数はRI本部、RI機関誌、ロータリーの友雑誌の運営、或いはRI本部の行う国際・世界奉仕などあらゆる分野に影響を及ぼします。やはり任意団体は資金的に余裕がなければいけません。80人台まで増強すればその問題も解決されるでしょう。また、世界中のロータリアンの数が2倍になれば、数多くの国際奉仕活動も出来ます。その意味から会員増強というのは必要なのです。」
私も含めて、昭和・大正生まれの人間は、明治生まれの大正デモクラシーを行き抜いた先輩から学問の自由、物事を知るための自由、本当の自由とは何かということを教わり、いろいろな知恵を授けられました。
一つの職業の中だけで生活をしていると解らない人生の機微も、いろいろな職業の人と交わり、人と人、人と組織、人と社会の係わり合いを勉強することによって生きていくための人間の知恵を学ぶことが出来るのです。
ロータリークラブとは、会員の心構え一つで親睦の場を借りて、それは人生修行の場であることを学ぶことが出来る処です。
極端に云えば、ロータリーの理念が人生そのものであると理解できたときこそあなたの未来は開けるのです。



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