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須賀信之会員

自動車整備販売 昭和34年5月16日生 妻:貴子

現代は年寄りをうまく取り込んだ事業が成功への早道と云われている。スーパーマーケット、弁当、ホテル等々。
まさかそれが自動車業界にまで及んでいることを知る人は少ない。「私達の若い頃は親に内緒で家の車を持ち出して乗回したものです。最初に買う車は真っ赤な車にあこがれたものですが・・。」処が今の若い人は余り車に興味がなく、家に車があっても乗回さないところか、運転免許証すらとろうとしない。「就職にさしさわりがあるので自動車の運転免許証はとっておいたほうが良い。」と云われ「まあ、とっとくか。」「今は50才以上の人がターゲットで、その人達が車を買ってくれないと商売にならない時代で、若い人はレンタカーですます傾向がある」車の所有慾がないのであろう。
地方に行くと車は足、自宅からスーパーへ通うのにはどうしても必要。ということは1人1台の時代となる。となれば税金の安い軽自動車に集るのもうなずける。何しろ中大型車というと4~10万円の自動車税がかかるのが僅か7,200円。しかも1リットル当たり20キロも走るとなれば、性能も良くなったこともあって2台目の車にする人もボツボツ増えている。
処で気になるのはいろいろな車種が増えていること。例えばハイブリッド車。電気のモーターとガソリンのエンジンとを組み合わせた車を修理するには電気の知識とエンジンの知識の両方が必要となり、素人目にみても整備士という人材の確保が大変なのは想像にかたくない。
「正にその通りで、整備という国家資格をもっていても常に勉強しないとだめです。今の車は全てコンピューター制御で出来ていて、不具合が生じると警告灯がつきます。昔は整備士が感にたよっていたのですが今は警告灯のついた所を更に詳しく調べることになります。」その警告灯によって故障箇所を調べるには、それ専用の診断機が必要で、それが咸法高い。病院のレントゲン、料理店の調理機同様、自動車整備業を始めるにはそれ相当の莫大な資金が必要となる。その為整備業者によっては故障箇所を調べる為の診断料を取るところもある。「整備が終わるとコンピューターにリセットをかけ、のち実際に車に乗って故障ランプがつかないかを確認します。」日進月歩の今の時代、何の商売でも絶えず勉強することは必要だが自動車の整備士も大変。電気自動車の時代になれば電気の勉強もしなければならない。自動車大国となる中国を含む東南アジア、或いはインド、アフリカ等まだまだ市場は拡まるので整備士の需要も高まるだろうが少子化の日本ではその確保が非常にむずかしいという。ユーザーからすれば常に自動車の診断をしてほしい所なのに、整備工場の苦労は並大抵のものではない。「祖父の時代から自動車の仕事をしていまして、伯父が三菱重工にいた関係で三菱自動車の商売もしています。日本では10社も自動車メーカーがありますが、アメリカでは3社、近頃伸びて来ている韓国はヒュンダイを含めて3社。日本のメーカーもやがて数社にしぼられるのではないでしょうか?」
ともあれ、2011年東日本大震災復興、日本経済復興の索引車となっているのが自動車産業。その真只中にいる若手のホープである。目黒ロータリー次代のホープでもある。

真野 博 記


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